これはなぜ? 【色の話】 |
旧暦のお正月(春節)になると、いつもよりいっそう横浜中華街には赤い色があふれます。なぜ?
横浜中華街のみならず、中国の人は旧暦の正月こそめでたいと、春節を祝います。 家々に赤い提灯をつるし、窓に赤い切り紙、家の入り口には赤い紙に書かれた「春聯」を貼り、赤紙に縁起のよい図案を描いた正月用の「年画」を飾ります。中華街もこの時季にはこうした赤いもので飾り立てられているのはみなさまもご存じでしょう。 いやこの季節でなくても中華街は赤一色というイメージがありませんか?看板や装飾も赤を使っている店が多いし、中華街の街の電信柱は赤、品物を載せる台車も赤、ポチ袋も赤…、という具合。日本の人には気恥ずかしいくらいの赤かもしれませんね。それがエキゾチックな魅力にもなっているのでしょう。 とにかく真っ赤な色が一番。中国の人にとって赤い色は慶事や喜びを象徴する縁起のよい色なのです。お正月のみならず、もちろん結婚式も赤、あか。中国語で「紅事」というとこれはお祝い事、結婚、吉事のことで、「喜事」と同じ意味になるのです。 赤の次に多く使われる色は黄色。黄色は昔の封建時代には神聖や権威を表しましたが、現代の人にとっては富貴・財力・黄金を表す景気のよい色とされています。 ところで、この旧正月の時季にはよくひし形の真っ赤な紙に「福」の字を書き、扉や壁に貼ったものをご覧になるでしょう。これを「迎春接福」(春を迎え福を招く)といいます。ときには「福」の字を逆さまにして「福到了」(福が来た)と縁起をかつぐこともあります。中華街にはこれを店頭に大きく掲げている店もありますね。 今年の春節は2月16日。あなたも横浜中華街で食を文化を街を堪能してください。 |
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