「洗茶」ってなに? 急須で中国茶を入れるとき、一煎目を捨てることを「洗茶」といいます。文字どおり「茶葉を洗うため」であり、また「固まった茶葉を開かせるため」でもあります。製茶には数十の工程があり、人手、道具や器械を通るので、吸香性の強い茶葉に、多くの雑味と雑香がつきます。それらを洗い流し、お茶の「真味」を出すのが「洗茶」の目的です。ただ、緑茶、紅茶、花茶やウーロン茶は省いてもかまいません。なお洗茶は「手早く」をモットーに!
中国茶は工夫茶器で入れないとおいしくない? 工夫(コンフー/手間暇)をかけて楽しむ、あるいはそうやって楽しむお茶類を「工夫茶」といいます。「好山好水産好茶」といわれるように、茶葉には、それを育てた土地の香りや味、風土の一切が封じ込められています。お茶それぞれに、その風土の精髄を導き出す茶器と入れ方があります。小さな陶器の急須とさかずき大の湯のみ四、五個と茶池からなる工夫茶器は、ウーロン茶のおいしさを体現させてくれる先人たちの智恵の一つです。
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