季節は春節から
元宵節へ
元日

爆竹声中一歳除、春風送暖入屠蘇。
千門万戸  日、総把新桃換旧符。
爆竹の鳴り響く中、1年が終わり、
春風が暖気を屠蘇酒に送り込む。
都の家々にうららかに初日が昇るとき、
新しい桃符を去年のものと掛け替える。

宋・王安石
春節
 春節は旧暦(陰暦・農暦)の1月1日のこと。中国では辛亥革命後に新暦(太陽暦)を採用してのち、旧暦正月の最初の日、1月1日を春節と名付け祝うようになりました。季節の行事のなかで最大の祝日。今年は1月22日(木)でした。
〈萬福収同 たくさんの福が集まり来る
「新しく迎えたこの年に福が来ますように」と人々の願いを表す。容姿秀麗の婦人・左の9人の子ども・コウモリ(蝠=福)・卓上のボタンの花、などなどすべて吉祥の表現。
(清代・彩色画稿『楊柳青年画』2001年)

元宵節
 陰暦正月15日を上元といいます。もともとこの日は7月15日を中元、10月15日を下元とする道教の祭日。陰暦では15日は満月で、上元の夜、元宵はつまり「1年の最初の満月の夜」なのです。 上元節・新節、あるいは灯節・灯宵ともいわれる元宵節。古来この夜、宮殿・寺院・道観(道教のお寺)から家々の軒先まで、街路には華やかに灯籠(ちょうちん)が灯され、人々は花灯(飾り灯籠)見物に出かけました。この「観灯」の行事は、日没後の外出を禁じられた唐代も夜の禁を解かれ街はにぎわったといいます。
 その昔、人々はこの夜、趣向を凝らした灯籠を手に謎解き(灯謎―灯籠になぞなぞを書いておき、これを解いた人は答えを紙に書いて貼り付けておくという遊び)を楽しんだそうです。
 「元旦」の名称を陽暦1月1日に譲った今でも、この春節から元宵節まで、人々は「春節休暇」を楽しみ、仕事は後回し……とか。
〈共慶太平春 ともに太平の春を祝う
 松の枝で飾った庭の牌楼に「太平春」の扁額が掛けられ、「福寿双全」(コウモリと桃の図柄)の飾り灯籠と角型灯籠が下がる正月15日の元宵節。屋敷の軒には明るい灯籠が下げられる。
 牌楼の前の長幼4人の女芸人は四季の花が描かれた「太平鼓」を手にまさに歌い舞う風情。それを観賞する者は手に、ハス花あるいは金魚・白菜・ぶどう・セミなどをかたどった灯籠を持つ。ハス花は汚泥から生じてけがれず、再生・美・愛・長寿・神聖の象徴。庭のブランコで、子どもは得意げである。遠景の池の氷はまだ解けず西洋式の街路灯のある橋上の婦女子のそぞろ歩きも、太平の春を愛でる。
 絵は構図が精密で精細に刻まれ、建物や人の衣類の質感も表現され、清末の都の貴人が元宵の夕べに月の下をそぞろ歩き、春景を楽しむ様子が見て取れる。

(清代末木版・彩色 『楊柳青年画』2001年)

元宵 ユワンシャオ
元宵節の白玉団子
元宵節の夜、米粉で作った白玉の団子をいただいて「正月」は終わり。スープに入ったもの、油で揚げたもの、炒めたものとさまざま、中に入れる具も甘いあん、肉あん、と家庭によりいろいろ、わが家の味です。
南方では「湯元」「湯円」ともいいます。

横浜中華街の人々も
春節を祝い、
元宵節を
楽しみます。
今年の中華街でごいっしょに春節燈火のライトアップと元宵節燈籠祭を楽しみませんか!
★春節燈火 
2月29日(日)まで
中華街全域 16時~23時


中華街にイルミネーションと提灯が飾られ、街が光で浮き上がります
★カウントダウン 
1月21日(水) 関帝廟そば

★元旦獅子舞 
1月22日(木)


獅子が牌楼(朝陽門・朱雀門・延平門・玄武門)で祝舞し関帝廟で奉納

★獅子舞
1月24日(土)

★獅子舞採青
1月31日(土)


獅子が中華街をまわります


★地下鉄MM21線
「元町・中華街駅」誕生祝賀パレード 
2月1日(日)13時~16時
中華街・元町・山下公園


地元住民・横浜市民も参加して街の特色を生かした時代衣装・獅子舞・竜舞・マーチングバンドなどの祝賀パレード

★元宵節燈籠祭 
2月5日(木)18時~


中華街全域と関帝廟横浜中華街を築いた先人の華僑華人を追悼。来街者が「蓮燈籠メッセージキャンドル」に願いごとや夢を書き込んでそのキャンドルで関帝廟にモニュメントを作り、世界平和への希求と人々の心の安らぎを天に届ける

主催/横浜中華街発展会協同組合
TEL:045(662)1252
http://www.chinatown.or.jp/

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