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春秋の時代に始まり南宋の時代に飛躍的に発達した杭州料理は、季節の野菜や魚介類を使い素材を生かした淡白なものと、 しょうゆ・酢・酒などの調味料の味をきかせたものがあり、刺激の強い香辛料やニンニクの多用はあまりありません。 歴史的杭州料理には由緒あるいわれや感動的な物語を持つものがたくさんあります。名料理が数々あるうちのごく一部をご紹介しましょう。 |
西湖醋魚(西湖の淡水魚の甘酢かけ) 西湖産の草魚に甘酢をかける。別名「叔嫂伝珍」、兄弟と兄嫁の伝説あり。 |
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龍井蝦仁(小エビの龍井茶炒め) 名産の小エビのむき身に龍井茶葉を加えて炒める。 |
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宋嫂魚羹(宋ねえさんの魚のあつもの) ケツギョやスズキと金華ハム・浙酢を使った、8百年前から伝わる伝統料理。「宋ねえさん」は料理上手。 |
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東坡肉(トンボーロー) 唐宋八大家の一人、文人でまた杭州知府であった蘇東坡が考案したといわれるブタ肉の角煮。ブタ肉のおいしさを最大限に引き出した甘辛しょうゆ煮込み。 |
新杭州名菜 食材を求め、技術を革新し、世界の味を取り込む。伝統的杭州料理を踏まえ、新たな創造が始まり、認められた名菜の数々があります。とても全容を紹介しきれないほど。 | |||||
稲草鴨(ワラ包みのダック) 丸ごとのアヒルをイネワラであぶることで独特の香味がでる。骨はぽろぽろと取れる。 |
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鉄板鱸魚(スズキの鉄板焼き) 西湖のスズキを油で揚げ、ホイルに包んで鉄板で焼く。造り方が新しく、味がよい。 |
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金牌扣肉(ブタばら肉の蒸し物) ブタばら肉を蒸して薄切りにし金字塔の形にし、薄焼きの「餅(ピン)」に挟んで食べる。96年の第2回中国料理コンクールで金賞を受賞したのでこの名がある。 |
その数とその規模とその内装に驚くばかり!日本にはない!一見の価値あり。 | |